杉内俊哉はかっこいい。ただそれが言いたいだけ。

敬称略。

 

 

CSですよ。クライマックスシリーズプロ野球の闇です。

 

 

我々ホークスはこれに相性が悪い気しかしません。王さんと、秋山さんの初期なんてまあ酷かった。工藤監督は得意みたいですけど。CSこそ最後の難関みたいなとこあるもんね。

 

今、ホークスは楽天イーグルスと対戦中です。一勝一敗。毎年いつも一勝するだけで大喜びしてる自分がそこにはいます。

 

 

 

楽天戦といえば...

 

2009年?クリネックス宮城でのCS初戦。あれは悪夢でした。岩隈田中のメジャー組と杉内和田の松坂組の大エースの対決。

結果は散々でした。宮城に弱い杉内は炎上、野手も両エースの前に沈黙、1プレー3エラーなどで何もしないまま終わったこともありました。

だから今回も怖いです。特に浅村とブラッシュはね。

 

 

 

とゆうことで杉内の話しまーす。私の永遠のヒーロー。

 

基礎情報はいいか。ウィキに載ってるし。

 

 

彼と和田は常に投手陣の柱でした。

工藤、若田部、斉藤、新垣、大隣、摂津etc

ホークスには常にエースが数枚存在していましたが、この2枚が毎年安定していたので、ホークスは一時エースが4人もいました。本物の投手王国です。今となっては羨ましい...

 

 

 

杉内は先発投手です。かなり長いイニングを投げます。通常、そんな人は多くの変化球、手元で小さく曲がる球を使いがちです。直球とフォークのイメージが強い千賀も意外に多彩な球種を持っています。

 

しかし、彼の球種は

 

スライダー

カーブ

チェンジアップ

(極稀にカットボール)

だけ。巨人に行ってからはスライダーとチェンジアップしか使ってません。

 

ちなみに球速は140km/h前後。とても剛腕、といったスタイルではないんです。

 

 

しかし彼は速球派です。直球の威力は計り知れません。父は彼の直球は藤川球児より速く見えるだろう、と言っていました。藤川と言えば150km/hを超える平成最高級の剛腕です。火の玉ストレートとも呼ばれますね。

 

 

これに加えて、先程の変化球の質も物凄く高かったのですね。

空振りした球を打者の真後ろで捕手がとるスライダー。ど真ん中でもバットに当たらないチェンジアップ。高校、社会人ではこの球と直球だけでノーノーを達成したカーブ。見てて面白い。

 

 

ヤフードームの隣に王貞治ベースボールミュージアムってのがあって、昔はそこで和田、馬原の直球とともに杉内のカーブを体験できました。めちゃめちゃ怖かったっけ。

 

 

 

あと、フォームがとても美しかった。力みの全くないしなやかな腕から様々な球種の球を同じフォームで投げ分ける。左投のオーバースローである彼とは点対称の私ですが、参考にすべき点は非常に多い。

 

 

彼のもうひとつの特徴。彼は熱い男としても有名でした。試合中のガッツポーズ、試合後の涙を何度も見ました。2004年?には大量失点でKOされ、ベンチを殴り両手骨折したり。

 

 

 

 

魅力を伝えるため、私の思う彼の最高の試合ベスト3を言わせてもらいます。

 

 

 

3位。巨人でのノーヒットノーラン(2012)

この試合は杉内史上最高のコントロールだったと思います。ボールがとにかく前に飛ばない。比較的四球の多いイメージのある彼ですが、この日は最後のひとつだけ。相手は楽天の田中マー君でしたが、まず負ける気配がなかった。奪三振も14

この年奪三振王を取りますが、あんまり三振はとれてなかったイメージ。


2012/05/30 巨人・杉内俊哉 ノーヒットノーラン全投球まとめ

 

 

 

2位。札幌ドームでの1安打完封(2010)

2010年はホークスが西武相手に大逆転優勝を果たしたシーズンです。一つも負けれない状況かつ西武を追い込んでいたこの日。この試合に勝ったことで確か首位が入れ替わりました。

この日の相手先発は当時最強のダルビッシュ。絶望でした。実際、この日ホークスは辛うじて1点だけ。杉内は最近調子がよくありませんでした。

その中での2塁を踏ませぬ投球。確か3回くらいに小谷野?にホームラン級の大ファールを打たれてビビってたのを覚えています。それ以外は全くスキのない投球でねじ伏せます。お立ち台も感動モノでした。

 

 

ちなみに、最後まで優勝を争った両チームですが、CSでは3位のロッテに下克上を許しています。そのままロッテは日本一になりました。

 

 

あとおふたつはいい動画がありませんでした。

 

 

1位。涌井と投げ合ったCSの快投(2011)

CSにとことん弱いホークスが西武相手に王手をかけたこの試合。エース同士の投げ合いになりました。この年、杉内はとにかく援護に恵まれない年で、常にエースと投げ合っていた気がします。2週連続でロッテ唐川と当たって1失点完投負けとかふつーにしてました。

 

この時期の杉内は絶好調でした。CSでも、日本シリーズでも、キレキレの球を放り続け、打たれる気配を感じさせませんでした。試合は両エースが9回を投げ切り0-0.延長戦にもつれ込みます。

10回。杉内はそれまで完璧な投球を見せていましたがピンチを作り、この日の127球目。打者フェルナンデスに対し、甘く入った変化球を運ばれ、先制を許します。そのまま涙の降板。

その裏ホークスの攻撃。涌井の球威は衰えません。その中でなんとかチャンスをつかみ、2アウトで打者は安打製造機の長谷川。粘ってこの日涌井の127球目。唯一の失投を右中間に運び同点。奇跡でした。この試合でホークスは日本シリーズ進出を決めます。

 

余談ですが、いつかのCSで斉藤和巳がサヨナラタイムリーを打たれたのも127球目ですね。

 

 

彼はいろいろあって2011年を最後にFAでホークスを去ります。この年のオフは杉内だけでなく川崎、和田、ホールトンと主力が去った時。今思えば、これがあったから千賀や今宮、柳田など未来の英雄が育ったのかな。

 

 

巨人でももちろん彼は大活躍でした。毎回安定したピッチング。内海、菅野と三本柱でした。

 

しかし移籍4年目に股関節を故障、その後一度も一軍に上がりませんでした。2018年に引退。引退登板もできないほど故障はひどかったようです。

 

 

彼と近い年代の投手に和田やヤクルトの石川、阪神の藤川、能見、元中日の松坂が挙げられます。もしケガがなければ、まだ投げてたのかな。私を野球に引き込んだ投手だけに、ちょっと寂しいです。

 

 

 

 

追記。かったー!!!!